環境への取り組み

~責任ある森林管理へ向けた取り組み~

FSC (Forest Stewardship Council、森林管理協議会)

独立した第三者機関が、森林管理をある基準に照らし合わせ、それを満たしているかどうかを評価・認証していく制度を「森林認証制度」と言っています。

FSC (Forest Stewardship Council、森林管理協議会)は、世界中全ての森林を対象とし、環境保全の点から見て適切で、社会的な利益にかない、経済的にも継続可能な森林管理を推進することを目的としています。このような森林管理がなされているかどうかを信頼できるシステムで評価し、適切な管理がなされている森林を認証します。また、このような森林から産出された木材・木材製品に独自のロゴマークを付け、認証を受けた森林から来ていることを保証するものです。このロゴマークの付いた製品を幅広く流通させることにより、世界の森林保全へ向け、森林管理者から、木材・木材製品の消費者に至るさまざまな関係者を一体化しようとする取り組みです。

さまざまな利害関係が錯綜するなか、森林問題の解決には、行政だけでなくNGOや民間企業等が問題の実質的な解決へ向けて協調し、自ら実施できる取り組みを開始しています。政府がそれに対して支援するケースも増えてきています。FSC森林認証制度はこのようは背景の下、展開してきているものです。こうしたボトムアップ的なアプローチ、そして行政側のトップダウン的アプローチは、相反するものではなく、多数の利害関係が複雑に絡み合うなか、むしろ相互補完的に作用するもの考えられます。FSC森林認証制度は、適切な森林管理とはどのようなものであるかについて具体的な基準を示すものです。